2014.06.26

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は良性の病気ですので、治療せずに放置しがちの方もいらっしゃるのですが、下腿色素沈着や潰瘍形成など重い症状に発展するケースも多いため早期発見、早期治療が重要となります。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤は血管が膨らむだけでなく、痛み、体のだるさ、むくみ、かゆみ、こむら返りなどを誘発させますので日常生活にも支障をきたす場合も多く、早期の治療をお勧めいたします。

症状の割合

下肢静脈瘤ができるメカニズム

血液の流れ
足にはきれいな血液を運ぶ動脈と、汚れた血液を運ぶ静脈があります。動脈は心臓から足元へ血液が送られるのに対して、静脈は足元から心臓へ向かって血液を戻します。
正常な弁
血液の循環をスムーズに行うため、静脈の血管の中には「ハ」型の弁がついており、血液の逆流を防いでいます。
弁の機能不全
ただし、血液の逆流を防止する弁が何らかの影響で、機能不全に陥った場合、血液は正常に流れることができず、逆流をしてしまいます。
下肢静脈瘤
弁の機能不全による血液の逆流作用により、血管内に血液がどんどん溜まってしまいます。その為、血管が太くなってコブのように盛り上がり、皮膚の上からもわかるほど見た目にもはっきりと血管が表面に浮かび上がります。

下肢静脈瘤の種類

網目状静脈瘤 画像網目状静脈瘤
網目状静脈瘤は、直径が2~3mmの細い静脈瘤が網の目のように広がって見えます。
伏在静脈瘤のように大きな盛り上がりはなく、
主に太ももや膝の裏側などに多く見られます。
クモの巣状静脈瘤 画像クモの巣状静脈瘤
クモの巣状静脈瘤とは、赤紫色の細い血管が皮膚に浮かび上がり、
まるでクモの巣のように見えます。
クモの巣状静脈瘤は、皮下直径1mm以下の細い静脈に起こる静脈瘤の症状です。
伏在静脈瘤 画像伏在静脈瘤
足を通る静脈の中で伏在静脈は一番大きな静脈です。
そのため、伏在静脈瘤は発症すると皮膚の表面からもはっきりわかるほど、大きく血管が浮かび上ります。下肢静脈瘤の中ではもっとも発症しやすく、また徐々に悪化していくため、経過に注意し、場合によっては早期治療が必要となります。足がだるく感じたり、疲れやすくなる等の症状が現れ、進行具合によっては、手術等の外科治療が必要となる場合もあります。


 

どんな人がなりやすいのか?

日本人の2人に1人が下肢静脈瘤

血液の流れ
下肢静脈瘤の要因のほとんどが遺伝的体質によって影響されます。両親が静脈瘤だと約90%、片親が静脈瘤だと45%の割合で発症します。
正常な弁
妊娠、出産などでホルモンバランスが崩れた際、下肢静脈になりやすいです。出産の経験が多い方は注意が必要です。
弁の機能不全
長時間の立ち仕事や、デスクワークの方にみられる傾向ですが、長時間同じ姿勢でいると足の循環が悪くなり下肢静脈瘤になりやすくなります。